2017/04/11

centos7にBOINCをインストール【更新:2017年4月】

yumを使ってBOINCをインストールできるようになっていたのでその方法をまとめました。

BOINC client のインストール

boinc-clientをインストールできるか確認
$ yum search boinc
.
.
.
============= N/S matched: boinc ============= 
boinc-client.x86_64 : The BOINC client core
boinc-client-devel.x86_64 : Development files for boinc-client
boinc-client-doc.noarch : Documentation files for boinc-client
boinc-client-static.x86_64 : Static libraries for boinc-client
boinc-manager.x86_64 : GUI to control and monitor boinc-client

  Name and summary matches only, use "search all" for everything.

boinc-clientをインストール
sudo yum install boinc-client

環境設定

BOINC用ユーザーを作成
sudo useradd boinc_user -m
sudo passwd boinc_user
(パスワードを2回入力)

ユーザboinc_userにログイン
su - boinc_user

作業用ディレクトリ(BOINC Data directory)を作成
mkdir /home/boinc_user/boinc_work

BOINCをデーモンかつ、作業用ディレクトリを指定して起動(ユーザ boinc_user で起動)
「--allow_remote_gui_rpc」はboinccmdからの制御やBOINC Manager からのリモートアクセスを有効化するために必要
boinc --daemon --dir  /home/boinc_user/boinc_work --allow_remote_gui_rpc

プロジェクトの追加

2通り記述するので好きな方を選択してください

BOINC Manager からのリモートアクセス登録

windowsマシンのBOINC Managerからリモート設定
初期設定を行えばBOINC Managerから同じ操作でプロジェクトを追加できるため楽

リモートアクセス パスワード

boinc_workにあるgui_rpc_auth.cfgのパスワードを調べる。リモートPCからのアクセスでこのパスワードが必要になる。
cat /home/boinc_user/boinc_work/gui_rpc_auth.cfg

ポート開放

TCP/31416 のポートを開放
sudo firewall-cmd --permanent --add-port=31416/tcp
sudo firewall-cmd --reload

コマンドラインからの登録


アカウントキーの入手

プロジェクトの登録にはアカウントキーが必要になるため、以下のコマンドを入力してアカウントキーを入手

登録済みの場合
boinccmd --passwd (gui_rpc_auth.cfgパスワード) --lookup_account (プロジェクトURL) (メールアドレス) (パスワード)
$ boinccmd --passwd (gui_rpc_auth.cfgパスワード) --lookup_account (プロジェクトURL) (メールアドレス) (パスワード)
status: Success
poll status: operation in progress
poll status: operation in progress
.
.
.
poll status: operation in progress
account key: (***アカウントキー***)

新規登録
boinccmd --passwd (gui_rpc_auth.cfgパスワード) --create_account (プロジェクトURL) (メールアドレス) (パスワード)
$ boinccmd --passwd (gui_rpc_auth.cfgパスワード) --create_account (プロジェクトURL) (メールアドレス) (パスワード)
status: Success
poll status: operation in progress
poll status: operation in progress
.
.
.
poll status: operation in progress
account key: (***アカウントキー***)

プロジェクト登録

boinccmd --passwd (gui_rpc_auth.cfgパスワード) --project_attach (プロジェクトURL) (***アカウントキー***)



BOINC clientの終了

boinccmd --passwd (gui_rpc_auth.cfgのパスワード) --quit

centos起動時にBOINCを起動させる

systemdを使う。

rootや管理者のアカウントにログインし以下のディレクトリに移動
cd /etc/systemd/system/

viを使ってboinc.serviceを作成して開く
sudo vi boinc.service

以下のテキストを書き込む
[Unit]
Description=BOINC

[Service]
User=boinc_user
ExecStart=/usr/bin/boinc --dir /home/boinc_user/boinc_work --allow_remote_gui_rpc
ExecStop=/usr/bin/boinccmd  --passwd (gui_rpc_auth.cfgのパスワード) --quit
Restart=always
RestartSec=30

[Install]
WantedBy=multi-user.target

設定ファイルを読み込み認識できているか確認
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl list-unit-files  | grep boinc
boinc-client.service    disabled
boinc.service             disabled

boinc-client.serviceはBOINCインストール時に自動作成された設定ファイル。設定ファイルの場所は「/usr/lib/systemd/system/boinc-client.service」

BOINCを起動
sudo systemctl start boinc.service
BOINCを停止
sudo systemctl stop boinc.service

「top」コマンドなどでboincプロセスが起動、停止をしているかを確認
確認できたらboinc.serviceの有効化を行う
sudo systemctl start boinc.service

2017/04/10

Bitcoin Utopiaメモ:BOINC

Bitcoin Utopiaプロジェクトのメモ。
間違っていたらコメントやtwitterで教えてください。
2017年 4月
アプリケーションが ASIC のみととなったため、CPU、GPUではクレジット入手不可となりました



Bitcoin Utopia
http://www.bitcoinutopia.net/bitcoinutopia/

ビットコイン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3

プロジェクト概要


  • 仮想通貨の一つであるビットコインをマイニングで集め、得た利益を科学系関係のプロジェクトに寄付する寄付系プロジェクトである。
  • 寄付を行うキャンペーンはユーザーが作成する。
  • ビットコインを所持している場合は直接、対応するキャンペーンに寄付することができる。

キャンペーン一覧

2017/04/09

Steam 「DiRT 3 Complete Edition」が起動しない

レースゲームをやりたいと思い、昔Steamで買った 「DiRT 3 Complete Edition」 をインストールたが起動しなかったため、この対処法のメモ

原因は Steam インストールで DiRT3 の起動に必要な「OpenAL」というオーディオ関係のソフト? がインストールされないのが原因。

ここから「OpenAL」をダウンロードして、インストールすれば良い
OpenAL: Cross Platform 3D Audio

2017/04/02

Google Cloud Platform の無料トライアルをやってみる

Google Cloud Platform の無料トライアルの記録まとめ。

1.Google Cloud Platform 無料トライアル の利用規約要約

無料トライアルの利用規約、通常版とは異なる

Supplemental Terms and Conditions For Google Cloud Platform Free Trial | Google Cloud Platform Terms | Google Cloud Platform

Google Cloud Platform Free Trial

  • 無料トライアルの期間
    • 使用料が300ドルを超えた日
    • 無料トライアル開始日から12ヶ月を超えた日
  • 作成できるマシンのCPUコア数は最大8個まで制限
  • Bitcoinなどの仮想通貨のマイニングに使用してはならない
    • 通常版ではマイニングしても問題ないらしい
  • SLAは適応されない
    • クラウドサーバがダウンしたときの保証などのこと
  • 開始日から12ヶ月以内に通常版に移行すると、初期クレジット300ドルの残りクレジットがそのまま引き継がれる
    • ただしクレジットの有効期限は開始日から12ヶ月以内

2.登録とマシン作成

こちらのサイトを参考に作成
クレジットカードが必要
いつでも無料!Google Compute Engine 常時無料枠の使い方 | あぱーブログ


3.apache+php+mariaDBのインストール

yumコマンドでインストール
mariaDBはmysql互換のデータベースです

[CentOS 7] MariaDB Serverのインストールとsystemdによる操作

RHEL7からMySQLの代わりにMariaDBが提供されるようになりましたね。 MySQLと互換性があるようなので、これからはMariaDBの時代が来るのでしょうか。 また、SysV Initに代わってsystemdが新しいinitプロセスとして採用されました。

php

yum install php php-mysql

apache

yum install httpd
systemctl start httpd
systemctl senable httpd

mariadb

yum install mariadb mariadb-server
systemctl start mariadb
systemctl enable mariadb

動作テスト
/var/www/html/にテスト用phpファイルを作成
cd /var/www/html/
vi index.php
<?php
    phpinfo();
?>

VMインスタンス→外部IPから「http://(IPアドレス)/index.htmp」アクセスして表示されればOK